DAIKAI  DENKI

大開電気株式会社

カーナビゲーションの仕組み
カーナビゲーションが常に現在地を表示できるのはGPS(全地球測位システム)と呼ばれる人工衛星からの信号を受信し続けているからです。

この衛星は米国が軍事目的で開発したもので、地球上空2万1000kmを24個の衛星が6つの軌道上を周回しています。

この衛星からは極めて正確な時計情報が送信されており、到着するまでの時間差を計算することで現在地を算出する仕組みになってます。
時間差を算出するには4個以上の衛星からの信号を受信することが必要ですが、2次元測位なら3個でも対応できます。

算出されたデータは緯度経度情報として変換されると同時に電子地図の座標とリンクしています。これによって現在地がわかるようになっています。

カーナビゲーションでは建物などの影響によって誤差も生じるため、地図上の道路に強制的にマッチングさせたり(マップマッチング)、誤差対策のアルゴリズムを加えたりして正しい位置を表示するようになっています。


リアルハイブリッドマルチパス
都市部ではビルで反射してきたGPS信号をカーナビが受信することもあります。いきなり自車位置を数kmも飛ばすような誤差信号が飛び込んでも、間違った情報と判断するプログラムで対応しています。

●「リアルハイブリッドマルチパス検出・除去」がある場合
 常に正確な位置に自車位置マークを表示します。

●「リアルハイブリッドマルチパス検出・除去」がない場合  
  実車の位置と自車位置マークの位置が異なってしまいます。

オンダッシュ型、ポータブル型、インダッシュ型、AV一体型、簡易型

オンダッシュ型
車のダッシュボードの上にディスプレイモニターを置くタイプで、視認性には優れていますが見栄えが悪く、以前に流行したタイプです。流行していたころは、車上狙いに遭いやすいのでよく注意が必要だといわれていました。

ポータブル型
カーナビ本体を取り外せるタイプで、多くの機種がオンダッシュ型と同じようにダッシュボードの上にナビモニターを設置するタイプです。CO-ROM搭載の廉価版から、DVD/HDDデュアルドライブ搭載のハイエンド機まで多種そろっています。家庭用テレビに接続できるものも多く、DVDビデオ再生可能機種はDVDプレーヤーとして利用できます。三洋電機(SANYO)のゴリラがその代表です。

インダッシュ型
ディスプレイモニターと1DINスペースに収めた機種です。ほぼオンダッシュ型と同じ性能で、純正及び市販のカーオーディオと組み合わせて使用します。

AV一体型
現在主流のタイプで、カーオーディオ(CDプレーヤー、ラジオチューナーなど)と、カーナビが一体化したタイプなので、別々に買うより安価ですみます。操作はタッチパネルが主流ですが、2DINタイプのオーディオスペースをしようするので車種に限りがあります。リモコンや音声認識による動作可能な機種もあります。
富士通テンのAVNシリーズがその先駆けです。

簡易型
記憶媒体にフラッシュメモリーを使用し、液晶モニターを小型化することで片手で持てる程度のサイズになり、その昨日を簡易化した低価格機種です。本体に内蔵されたバッテリーで駆動できるものがたくさんあります。PDAにGPS装置とナビゲーションソフトを組み込んだタイプもあります。